待ち合わせの話

 人と待ち合わせるとき、皆さんはどれくらいの時間に到着するだろうか。

 10分前、時間丁度……様々な意見があると思うが、おそらく待ち合わせ時刻より前に到着するだろう。

 

 ところが、高校の同期と集まる時、この「待ち合わせ」は一度もうまくいった試しがない。必ず誰かが遅れてくるのである。その遅れ時間は10分から2時間までと幅広いが、とにかく遅れる。巷ではこのことを「東海タイム」などと言うらしい。

 この原因は果たして何なのだろうか。ただ単に時間にルーズなのか、はたまた東海という環境がそうさせたのか。

 僕は、彼らが遅刻する遅刻の原因の一つとして「待ち合わせ」という行為自体の重要度の低さと、それに対する考え方の差が挙げられると思う。

 もちろん待ち合わせることは大事なことではあることには変わりないが、例えば飛行機の搭乗や1時間に数本しかない特急電車への乗車などに比べれば時間厳守である必要性は無い。友人と「〇〇時集合ね」と取り決めを交わしたこの「〇〇時」とはあくまで目安に過ぎないからである。この目安についての個々人の感覚の差がこの時間のズレを生んでいるのではないだろうか。

 例えば僕は取り決めを交わした時刻について±15分が限度であると考え、それ以上の遅刻が予測される場合は必ず一報入れるようにしている(自分が原因であれ予想し得ない事象であれ)し、他の人がそれ以上遅れている場合には「(待ち合わせ場所に)着いたよ」と連絡するようにしている。だが、先に述べたようにこの感覚には差があるため、30~40分遅れてきても何の連絡もない人もいればたった5分の遅れでも連絡をくれる人もいる。おそらく東海生は前者が多いのであろう。つまり、目安時刻の範囲が広いのである。

 ただ、遅刻することには個人的にはあまり不満を持っていない。新宿駅や渋谷駅で待ち合わせとなった場合は僕もかなり遅れるし、諸事情で遅れるということがあるのは当然のことだ。

 

 困るのは毎度毎度1~2時間遅れてくるタイプの人間だ。しかも謝罪もなしに「今起きた」と言って平気で遅れてくる。もはや救いようが無い。それを指摘すると「これはもう仕方がない」と返してくる。それはこっちの台詞だ、少なくとも当事者が言うことでは無い。

 

 ちなみに待ち合わせに毎度遅れてくる人への対策をこの記事を書くにあたって読んでみた。

 そんなときは、「遅刻したら飲み代を奢る。」とか「10分以上の遅刻でケーキセットを奢る。」といったようにルールを作ってみましょう。

 おそらく彼は近いうちに破産するだろう。