就活生日記─前編─

前書き

 先日、約一年間続けてきた就職活動にピリオドを打つことができた(とはいえ、今後様々な手続きをしなければならないので正式に終了とはいえないのだが)。

 この一年間を振り返ってみると、ただただ辛いものであった。コロナ禍による採用人数大幅減少、元々志望していた業界の採用活動打ち止め、そして「公務員」の現実を突きつけられる……。

 こんなことはもうしたくない。が、これから就職活動を控えているフォロワーの方もいること、そして凡人なりにも努力をしたことを記録に残すために書き記すことにした。

 

六月。インターンシップ予約の開始

 六月は企業が夏期インターンの募集を開始する時期である。大抵の人間はここで動く。

 かくいう私もその一人であり、業界にこだわることなく(実は旅行業界に進みたかったのだが、“アレ”のせいでスタートラインにすら立たせてもらえなかった)様々なインターンシップへ応募した。鉄道・商社・政府系機関・コンサル・リサーチ・銀行・証券・損保・生保・クレジットカード・信販…ざっと20社から30社程度だろうか。

 これを多いとみるか少ないとみるかは捉え方次第だが、少なくとも私の周りはよほど業界を絞っているだとか、外資系で既に採用活動が開始している人でもない限り20社程度は応募していた。

 まあこの中でも受かったのは半分程度であり、複数日に跨るインターンとなれば片手で数えるほどであった。

 

七〜九月。インターンシップへの参加

 そんなこんなで受かった企業のインターンシップに参加していたのだが、私がその中でも心惹かれたのがクレジットカード業界であった。自分自身クレジットカードをよく使うこともあるが、何より雰囲気が金融系の中では格段に良かった。

 その中でも「とある会社」は4Daysのインターンシップに私を招いてくれ、参加後に個別の面談まで開いてくれた。この時、私は心の中で「この会社を第一志望にしよう」と思ったのである。今振り返ればアホらしい理由ではあるのだが(実際には200人程度参加しており、プログラムの一つとして個別面談が組み込まれていただけ)、承認欲求の権化とも言われる私の志望度を上げるには十分すぎる「接待」であった。

 

十〜十二月。秋インターンと勉強

 10月に入ると今度は秋期インターンの募集がある。しかしながら夏期のそれとは異なり大学の講義と重なってくる。

 私は同時並行できるほど賢くはなかったのでほんの数社にしか参加せず、業界研究と企業研究の時間に割いた。

 

前編まとめ

 ざっとこんな感じなのだが、ネタバレをしてしまうとこれでも「超大手」「大手」にはご縁をいただくことができていない(一応名前を聞いたら『あ〜!』となる企業ではあるが)。

 おそらく超大手企業を目指すのであれば少なくとも3年生の6月には業界固めをした上で、様々な対策を講じるべきなのだろう。