艦これと信濃

 今日(9月17日)は艦船擬人化ゲームにとって大きな一日となるかもしれない。

 その要因はアズールレーンへの信濃の実装である。

 

 艦これはサービス開始当初、大和型1番艦大和、2番艦武蔵を矢継ぎ早に実装し、3番艦たる空母「信濃」についても

 と述べており、実際信濃のデザインについては『提督の夏休み』という本でデザインは上がっており、多くの提督が実装を待ち望んだ。(珍しいメガネ空母枠なのだ、期待しないわけがない)

 しかしながら、信濃は7周年を迎え、8年目を迎えた2020年になっても実装される気配がない。それどころか雲龍型に先を越され、商船改造空母大鷹型に先を越され、さらには米海軍Essex級やYorktown級にまで先を越されるという有様である。

 正直、自分は「第二期移行前最後のイベントで満を持して登場するだろう」と踏んでいた。だが、その期待も空しくここまで来ている。

 そして先日、同業であるアズールレーンから25時間生放送において信濃の実装が予告された。しかも艦これにおいて信濃と同じ装甲空母大鳳」を担当する能登麻美子氏が演じているのである。おそらくアズールレーンの運営は艦これをかなり意識していると思われる。それは同日に発表された他のキャラ(アズールレーンではKAN-SENと呼称する)からも伺える。

 例えば戦艦「紀伊」。こちらの方は超大和型ではなく八八艦隊計画の方の紀伊型とはいえ、長らく艦これプレイヤーからも実装を心待ちにされてきた艦である。そして運送艦(給兵艦)「樫野」。速吸や神威など他の艦船擬人化ゲームでは実装されてこなかったようなマイナー艦を実装してきた艦これにとって、「大和型の資材を運搬するためだけに設計、運用」されたというかなりマイナーな艦を同業他社に取られたことは大きな痛手であろう。

 これまで日本海軍の多くの艦を実装してきた艦これが今や「アメリ艦これ」と揶揄されるほどに米国艦だらけになり(前回のイベントでは、「反日ゲーム」と呼称されてきたアズールレーンが艦これでは実装されてこなかった艦を実装する……。残念極まりない。

 

 仮に艦これに信濃が来るとしたら…おそらく「改」で実力を発揮する艦娘になるだろう。もしかしたらその前に近い将来実装されるであろう「大和改二」でその片鱗をのぞかせることになるかもしれない。尤も、我々がいかに騒ごうと大本営が決定権を握っているのだが。